TUNE WB フィンガーレストを作り直す 前回、TUNE WBフレットレスベースに寄木細工でフィンガーランプを取り付けたわけですが(https://anti-techno.tokyo/bass-finger-ramp-diy/)あまり価値を感じることがなかったのでボツにしました。 その代わりにチェリーウッドの木片1本でフィンガーレストを取り付けたのですが、どうもチープ。 というわけでこの度新たに作り直しました。 コンテンツ ウェンジ&パドゥクと格闘磨く!磨く!磨く!おすすめの両面テープはこれ職人さんへのリスペクト ウェンジ&パドゥクと格闘 素材は東急ハンズ新宿でウェンジ(茶)とパドゥク(赤茶)というベーシストなら聞き慣れたレアウッドにしました。Warwickのネックなどに使われている組み合わせですね。これのの0.5mm厚板を3枚タイトボンドで組み合わせ、整形しました。今回、刃厚0.3mmの精密のこぎりを購入しました。これまでは材木を切るための一般的なものを使っていて、ケガキの線の通りに切れなかったんですよね さてまずはカット。精密ノコのおかげで引いた線の通りに切れていくのですが、なんせこの木材が固い!硬い!堅い! 特にパドゥクが強靭で、なんどノコを引いても刃が進みません。対象も小さいので左手で支えるのもやっと。1カットに40分はかかりました。エボニーなんかはもっと堅いということで、本当に選ばなくてよかったとほっとしています。 これを取り付けてはカット、取り付けてはカット。長さと厚みを好みに仕上げていきます。 パドゥクは切るとさつまいものような甘い香りがして、その匂いをかぐとくしゃみや咳が出ます。 磨く!磨く!磨く! 最終的にこれと決め、#60~#400くらいまでのサンドペーパーでツヤッツヤに磨き、最高級のKenSmithのウッドオイルに漬け込みます。 その後接着面をさらに削り、そこだけオイルを落とす作業をしました。そして完成。 おすすめの両面テープはこれ 僕のTUNE WBCのボディはオイルフィニッシュなのか、それ風の薄いポリ塗装なのかが分からなかったのですが実験でボディにオイルが染み込まなかったので多分なんらかの塗装がされていると判断しました。 このことからフィンガーレストの接着は両面テープで行うことに。WBCのきれいなボディにネジ穴とかちょっと無理です。いろいろ試した結果、ベストな両面テープにたどり着きました。それがこれ。「3M スコッチ はがせる両面テープ 強力薄手」演奏しても動かない強力さがありながら、引っ張るとペリっときれいに剥がれます。接着面が残ることもありません。これはちょうど良い。おすすめです。https://item.rakuten.co.jp/brico/05197897-4548623939841/ これが最終形。片側のウェンジを2mmほどカットして幅を狭くし、全体の高さも2mmほど下げて薄くしています。 フィンガーレストって少しの出っぱりでいいんですね。大きいと邪魔になります。 職人さんへのリスペクト なんとかかんとか整形もできポジションも決まりましたが、これをきっかけに堅い木を使って美しい楽器を作っている職人さんへのリスペクトが溢れてくるようになりました。 その代表がCarl Thompson(https://ctbasses.com/)。彼がご存命の間に1本買いたいと思います。