K.E.S KRB-11B レビュー リチウムバッテリー搭載 エフェクトボード


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国内外の楽器関連商品を幅広く取り扱う商社 キクタニミュージックの自社ブランドK.E.S。

エフェクター用の充電式パワーサプライKRP-001が話題ですが、それを内臓したエフェクトボードのKRB-11Bを購入しました。約¥15,000と破格な設定。

とにかく買ってよかった。多くの人におすすめしたい理由を書きます。









充電式パワーサプライを搭載したエフェクターボード。

パワーサプライ部は金属製のスノコ状でガンガン踏んでもビクともしないのに充電式パワーサプライ搭載でたった620g。

サイズは385mm×135mmということで、頑張ってBOSSコンが5個置けるかどうかという大きさ。





これが暫定マイペダル。自分のパンクバンドなんてこれで充分です。




肝心の充電式パワーサプライはリチウムイオンバッテリー。電池容量12800mAhというなかなかの大容量で、3時間の充電で9V 1000mAという大食いのエフェクターを5台使っても約10時間は使えるというメーカー公称。




出力は

  • 9V 600mA x3
  • 9V 2000mAx4
  • 12V 1000mAx2
  • 18/24V 切り替え 500mAx1

4種類10系統と充分な仕様。すごいでしょこれ。

出力はアイソレートされていないと公称されていますが、9Vが2系統あるということはレギュレタが分かれているはずなので、もしそうだとしたら完全ではないにしろいわゆるデジタルエフェクターからのノイズの回り込みはしにくいはず。これは検証しないと分かりませんね。

これまでLine6 Echo Park のデジタルノイズがひどかったことがありましたがそれ以外で感じたことがないので、比較的新しいデジタルエフェクターであればあまりGNDアイソレートは気にしなくてもよいのではと思います。





POWER indicatorでバッテリー残量が分かります。便利!パワーON/OFFスイッチは安全のためにあえて押しにくいものが使われています。細かいところまでプロ仕様ですよこれ。


レビュー…の前に





ボードを買い換えた理由。

これまで使ってきたボードは、先に手に入れたAKAIのシンセケースに合わせて自作したスノコボードです。軽くしたいという理由から強度不足の薄板を使いましたがさすがに折れては困るとコの字型のアルミフレームで補強しています。

そして電源は音質の良さからトランス式の自作電源を使用。AC100VからDC9V/15Vを出力するものです。

このセットが無駄に大きく重く、そしてケースの機構の問題で可搬しにくかったことが今回のKRB-11Bを導入したきっかけです。



レビュー



軽いぞ!

以前の自作ボードの重量は
ボード+ケース+電源+電源ケーブル
合計2894gもありました。

そしてKRB-11Bは
ボード+ケース 1453g!

約半分にまで軽量化されました。これってすごいことで、ライブやスタジオに入った時の疲労感が軽減します。長距離移動のライブなどの時は特に効いてくるでしょう。

ボードが小さくなると搭載できるペダルの数が減るのは当然ですが、私は4~5個程度しか使わないので問題ありません。そもそも自作電源が大きく重すぎたのです。

音が良い

ACアダプタやそれを使った安定化パワーサプライは、私からすると音が悪いです。スイッチングのノイズのせいで歪みはレンジが狭く感じます。そのためにトランスから整流する自作電源を使っていました。重いけど音はピカイチ。





KRB-11Bは同社の充電式パワーサプライKRP-001と同等のものが搭載されています。

しっかりと比較試聴を行ってはいませんが、自作電源同等かそれ以上にアナログ歪みエフェクターが活き活きとした元気な音で鳴ってくれていると思います。主観的に「良い音」だといえます。世間的に評判の良い9Vバッテリーを使った音と同じでしょう。

これで1Kgを超えていた自作電源を持ち運ばずに済みます。ボードのスペースを大きく占領されることもありません。

付属品が良い!







専用ケースが付いてます。ベルトを使って肩掛けスタイルで持ったり、それを収納して取手で持つこともできます。




肩掛けベルトが…




長さそのままで収納できる!




そしてサッと持てる!肩掛けベルトを収納する時に長さをいちいち変える必要がないのが良いですね。




ケースは仕上げも良好。形も綺麗だし薄いけどクッションも入ってます。生地やファスナーはギターケースのものを流用していると思われ非常に頑丈です。

ケース内にベルトが2本あってペダルごとボードを固定するので多少揺れても中身は安全安心。さすがの日本規格&キクタニミュージック企画で品質が良く満足度が高いです。




他に付属品はACケーブル。量が多すぎですね。こんなにいらない。でもありがとう。

そしてこれまた多めのマジックテープ。がっつりホールドして鉄筐体のRATを逆さまにしてもビクともしません。

充電用のACアダプタはセンターマイナス9V。この汎用性もさすが考えられています。すばらしいぞキクタニミュージック!





K.E.Sの充電式パワーサプライ搭載エフェクトボードはこのKRB-11B以外に約2倍の大きさ(385mm×280mm)のKRB-12Bがあります。

約¥18,000と価格もそんなに変わらないのでこちらを選んでもいいと思いますが、もしあなたが今エフェクトボードをすでに持っているとしたら、小型のKRB-11Bを買って欲しいです。その理由は…





既存ボードの拡張として使える!





既存ボードの上に置けばゲタ&パワーサプライになるんですねこれが。ボードを買い換えずに、今あるボードを拡張/パワーアップさせることができるんです。

パワーサプライの出力が10口あるので10台置いてみました。(実際はこんなに使えるかは不明です。ペダル全部の消費電力を計算してくださいね)

当たり前ですがパワーサプライを置くスペースがいらないんですよ。すばらしい。



総評



  • 軽い
  • 音良い
  • ケースの使い心地最高
  • 拡張性あるから将来的に大きいシステムになっても使える

という4拍子でKRB-11Bは『買い』のアイテムだと思います。

私のような自作派の人ってボードくらいは自分で作ってしまうと思うんです。私はこれを買う前に、軽量コンパクトな電源をもう一つ作る予定でした。そしてそれを作る材料代+人件費(製作時間を時給換算)は¥18,000でした。なんと今回は買ったほうが安かったんです。

このブログは自作の素晴らしさをお伝えするものですが、たまにはこうやって買ったほうがいいものもご紹介します。時間や体力を節約して、エフェクターの自作やギターの演奏をもっと楽しみましょう。そのために今回、KRB-11Bを購入してよかったと思います。

ちなみにこのKRB-11Bを含むK.E.S製品はサウンドハウスで取り扱いはされていません(2020年2月現在)。digimartにもほぼ出てないし中古もまず出ない類の製品なので、安く買うなら楽天で各楽器店の値段を比べるのがいいでしょう。





注意点



これはリチウムイオンバッテリー搭載です。飛行機に乗せる際は申告が必要だし、浸水させると最悪の場合、爆発の危険性も。リチウムイオンバッテリーの取り扱い方法をググって知っておきましょう。

これを購入した楽器販売店の人も気づいてませんでしたが、ただのボードと違ってバッテリーが乗っているので不良品が出る可能性もあります。保証書には購入証明をしてもらい、大切に保管しましょう。

バッテリーがいつまで快適に使えるかはまだわかりません。なので私は自宅では自作電源を使い、外出先での使用時のみこれを使っています。スマホのようにいつかバッテリーが充分な時間使えなくなるのかな。その時は買い換え…なのかな?