自宅練習の音が安価にレベルアップできたらいいのに…。そう思うことってありますよね。
なので練習用小型ギターアンプのスピーカーを高品位なものに替えるとどのくらい効果があるのか?という実験をしてみました。本文中に音が聴けるようにしているので、ぜひ聴いてみてください。
コンテンツ
きっかけ
ギターを始める際、一緒に中古のギターアンプも買いました。¥1,500くらいだったと思います。家でチマチマ弾く際に使っています。(エフェクターのサウンドチューニングやレビューはスタジオのJC-120で行っています)
実験

こちら。Ibanes IBZ3。
何を弾いても似たような音しか出ないし、メリハリも無くいわゆる練習用アンプの音なんですが、新しいものを買うとしても明確なレベルアップを狙うと中古でも1万円以上のものでないと意味がない。
さらに昨今のデジタル化された小型アンプはプリアンプがデジタルのアンシミュでできている。つまり歪みは多彩でローノイズだがクリーントーンはあまり美味しくない。となるとエフェクターで歪ませる僕のスタイルではあまりその恩恵を受けられない。
そして思い立ったのが、実験も兼ねたスピーカーの換装なのです。
換装開始
乗せ替えるスピーカーはJensen Mod 6-15 8ohm。サウンドハウスで買えます。
まずアンプの裏蓋を外します。スピーカーは4本の六角ナットで留まっているだけなのでこれ以上分解する必要はないです。
スピーカーを外し、左側のJensenに換えます。
その前にコーン紙を指で触って見ました。Ibanesはカサカサという音がしましたがJensenはトントンと低い音がします。期待!
はい完成。15分くらいでできました。スピーカーのネジ穴は標準規格なんですね。無加工でぴったり取り付けられました。ネジ締め中にJensenの強い磁力に工具が吸いつけられて作業が難航しました。Ibanez標準ではこういうことはなかったです。
スピーカーが上下逆なのはコネクタの位置の関係でケーブルが届かなかったからです。
音は変わりましたね。録音したので聴いてみてください。
最初にIbanez標準のスピーカーで録音。そのままノブを一切触らずにJensenに入れ替えて録音。実質ノブは動いていません。
レコーダーはZoom H2n(録音フォーマット:44.1khz 24bit)。アンプ前面から8cm離した位置で収録。
クリーントーンのあと、RATで歪ませてます。
レビュー
スピーカー裏からの音があまり含まれていないので差が小さいですが、音の輪郭がはっきりとして中域が豊かになっています。ギターの個性が少し現れるようになり演奏する気持ち良さは向上しました。
とはいえヘッドアンプがこれのままなので生まれ変わったような音にはなりませんね。
クリーントーンの低域で音が割れているのはヘッドアンプのせいみたいです。だいぶヘタっているようです。
Jensenは冒頭のホワイトノイズが良く聞こえるので高域の再生能力も高そうです。ヘッドアンプの性能さえ良ければ…
総評
Jensenが¥2,300ほどだったので、ハードオフで同額の中古アンプを買ってがっかりするよりマシな結果といえます。
レコーダーには集音されていませんが、アンプの音は背面からの音もサウンドカラーに影響していることがよく分かったので収穫ありです。
面白いのでやってみる価値はありますが、これ以上高額なスピーカーを買う必要はないと思います。やりたければやってみれば。という実験結果でした。
後日追記。
その後、1時間ほど弾いていると音が変わってきました。メリハリの効いていた音が馴染んでツヤっぽくいい感じ。
さらにこれ、音量をそこそこ上げるとすごく良い感じです。良いアンプっぽい音がする。ただもう一般家庭の練習では使えないくらいの音量なのでなかなかもったいない。