Office TRA Goma Drive ver.Ruri レビュー

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お友達のOffice TRA さん(https://twitter.com/tra_effect)からペダルをお借りしたのでレビューを書きます。
 



Goma Drive ver.Ruri<ゴマドライブ バージョン瑠璃>は、ハイゲインなOD。東京エフェクター主催の第5回エフェクタービルダーズ・コンテストにもエントリーされていた作品で、優勝こそ逃したもののサウンド部門で得点数3位を獲得するなど、高い評価を得たモデルです。

 



 

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Office TRAのGoma Driveは様々なバージョンがあるのですが、その中でもこれはビルダー自身のパートナーさんの名前が付けられたもの。自信作と見て間違いないですね。
 



 

特徴

 

 
    1. 濃密な中域
 
    1. 広いスウィートスポット。ローゲインからハイゲインまで使いどころが多い
 
    1. ブースターとしても優秀
 

 

 



 

仕様

 



 

ノブの位置がユニークですね。左からゲイン、トーン、ボリュームとスタンダードな仕様です。

 



 

濃密なモダンビンテージサウンド

 



 

 

サウンドはふくよかでリッチなOD。中域が濃密で温かく、シングルPUならハードロック的な太さになります。そうなるとハムバッカーを使った時が心配になるのですが、本機はうまく低域が処理されていて、こちらは太いままでスッキリとした明瞭なサウンドになります。

 

 

中域が主張しますがTS系とは違う方向性。歪みの粒は小さめで80年代ODのテイスト。アタックのバイト感はマーシャル系ほど主張はしないが粒立ち良くしっかりとリフを聴くことができます。いまどきの「アンプライクな…」というよりもしっかりエフェクターの音がするタイプです。とはいえノイズの少なさと和音の分離の良さもあってモダンな印象も感じます。懐かしい音なのにクリアで明瞭。モダンビンテージとでもいうのかな。

 

 

ロックな歌もので使いたい

 

音が太いのでVo,Gt,Ba,Drの4ピースバンドでもしっかりと音を埋めることができると思います。アタックがギャリギャリ、ギリギリという耳ざわりなところがなく痛くないので歌もののバッキングに最適かもしれません。

 

 

よく歪む!

 

Goma Drive ver.Ruriは少ないノイズのままディストーション並みに歪むので別途EQなどでドンシャリセッティングにするとメタルもカバーできそうです。6弦パームミュートのザクザク感はそれほどではないものの、しっかりとアタック感があるのでリフもしっかり聴かせられます。なによりどのポジションで演奏しても音が太いのでソロで有効です。

 

 

弾き手のスイッチが入ります

 

 

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ちなみに私、これを試奏しているときにかなり熱くなってしまい5弦をチョーキングで切ってしまいました。(まだ張って10日間だったのですが…)詳しくは説明できませんが、Goma Drive ver.Ruriは弾き手のなんらからのスイッチを入れてくれる音とレスポンスを持っていると思います。

 

 

ほぼすべてスウィートスポット

 

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このペダルはパラメーターのチューニングがBOSS並みに調整されていると思います。ゲインノブは8時の位置でほぼ歪みのない音から始まり、10時くらいからクランチのスウィートスポットが出てきます。そして12時まで一気に歪みが上がりほぼディストーションの域に。そこから先は音色がほぼ変わらずサスティンとコンプ感が増していきます。そして驚くことにノブの最後の位置までサウンドが破綻しないんです。驚愕のスウィートスポットの広さだと思います。

 

 

トーンも深く大胆に効きます。絞りきると音量がぐっと下がるくらいに高域をカットします。ハイゲインの時は1時から3時くらいまで開いて元気に歪ませるのがいい。ローゲインならフロントPUにしてトーンを10時くらいまで絞るとジャジーで甘い音に。温かい中域の魅力がより感じられました。

 

ゲインとトーン、そして低域をどこまで出すかの設定に、ビルダーの追求心の深さと努力を感じました。私はここまでできません…。

 

 

ローゲインも良い音

 

ハイゲインがウリの本機ですが、私はローゲインで使うのが気に入りました。音が太く存在感が増すペダルなのでメタメタに歪ませなくても通すだけでいい感じになります。

 

 

歪み量が最大でもこれの12時くらいまでのローゲインモデルがあったらいいな、と思いました。もう少しローゲインで細かなセッティングがしてみたかったです。

 

 

メイン歪みの引き立て役としても優秀。

 

 

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Goma Drive ver.Ruriの度量の大きさを実感したのがこれ。他の歪みと組み合わせると高いポテンシャルを発揮するんです。私はAC176(ゲルマニウムTr)を使った自作のFUZZFACE系のファズをブーストするのが気に入りました。

 

 

ファズって歪ませるとどうしてもアタックがブーブー、ジージーと潰れるのですが、ほぼ歪ませないGoma Drive ver.Ruriをボリューム大きめでブースター的に使ってやると、 そのはっきりとしたアタックと中域の太さの効果で、ファズにアタック感を与えてくれるんです。

 

 

音の太さや毛羽立った歪みはファズフェイス。なのにアタックはザクザクと聴こえ、速いリフものもいけるようになります。似たことをTS系ランドグラフクローンやBOSS SD-1でやりましたが Goma Drive ver.Ruriが勝ち。こちらの方がファズの個性をそのまま引き出してくれます。しかもGoma Drive ver.Ruriはノイズが少ないのでこのような歪み2段がけをしても扱いやすい。本当に優秀。

 

 

エフェクターらしさに好みが分かれそう

 

気になったは、Goma Drive ver.Ruriのエフェクターらしい音に好みの差が出そうなところです。ボリュームの追従性は良好ですがサスティンがあるタイプなのでそこそこコンプ感もあります。空気感よりも音の張りや押し出し感がしっかりあるタイプで、まさしく「エフェクターのOD」という質感です。なのでアンプライクなものを求めている人には向かないかもしれません。だから逆にハマればハマるペダルとも言えます。

 

 

まとめ

 

モダンなビンテージサウンドでローノイズ。歪み無しのブースターからメタル並みのハイゲインまで全部が使えるスウィートスポット。 Goma Drive ver.Ruriはかなり優秀なODだと思います。僕は好きです、これ。

 

 

要望があれば制作依頼も受け付けているということなので、人とは違う濃い口なODサウンドを求めている人はぜひ連絡をしてみてください。

 

 

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