もう完成しているBOGNER REDのクローン。
https://anti-techno.tokyo/blog-entry-1.html
当初の予定ではノブ11個、トグルスイッチ1つ、フットスイッチ3つがずらりと並ぶ大掛かりなものでした。
BOGNER REDの他にもう一つプリアンプを搭載してクリーンチャンネルも装備してやろうと思ってたんです。
そのころのケース設計がこちら。板金屋さんから見積もりをもらうところまで行ってたのですが納期が折り合わずキャンセルしました。残念。
(※画像にはカラーデザイン用のレイヤーを加えています。)
さてさて、納期の数週間が待ちきれず手持ちのケースで制作することにした僕。
なにかないかと探してみたら、あるじゃないですか、某楽器店ジャンクコーナーから拾い出したもの。

これを¥980で購入して

当時加入していたバンドのイメージで装飾していたのですが、バラしました。(こちらのブログを参考にハイファイMODしてました。http://kjc-guitar-betta-taro.at.webry.info/201312/article_15.html)
さあ、バイク系のHPを参考にキャンディ塗装に初挑戦。
狙うは大人っぽいキャンディレッドです。

まずは100均のパテで穴を埋め、#600のペーパーでできるだけ表面の塗装を落とします。

そして設計図通りに穴あけをして、プライマー。
本当はここで塗装を完璧に落とさなければいけませんでした。あとでサーフェーサーを拭いても梨地肌とペイント痕が取れず苦労しました。文字が凸凹として浮いてくるんです。

プライマーは最強のミッチャクロン。サーフェイサーはタミヤの。

深夜。野外でやります。
↓プライマー
↓サーフェーサー
↓#2000ペーパーで研ぎ
↓サーフェーサー
↓#2000で研ぎ
↓黒
↓#2000で研ぎ
↓シルバー
↓#2000で研ぎ
↓シルバー

で、ここまで。後で後悔しますがここでもっとシルバーを贅沢にたっぷりかけておく必要がありました。ムラはわざとです。
続いて
↓クリア
↓#2000で研ぎ
↓クリア ※クリアレッド前にクリアで表面をできるだけフラットにするのがバイク塗装の基本だとか。
↓#2000で研ぎ
↓キャンディレッド
↓クリア

最初のクリアを吹いて、1日乾したのですがまだ溶剤の臭いがしたので待ちきれずオーブンでチン。
これは気休めですね。でもカッチカチにクリアが乾かないと触れることもできないためヤキモキしました。
↓#4000コンパウンドで磨き
↓クリア
↓#4000コンパウンドで磨き
完成!(ハアハア…パトラッシュ、もう疲れたよ…)

鉄道模型の自作HPを参考にインレタを貼ります。この方法なら塗膜を傷めずに正確に位置決めできます。
白のインレタはギャレットオーディオさんから購入。

で、ひとまずここまで。
中、まる3日はこれにかかりっきりで合計5日間以上かかってます。
実物は画像よりもっと黒に近い、キャンディというよりBlood REDです。
もっとシルバーをしっかり吹いておけばよかった。当初のイメージよりだいぶ暗いトーンになってしまった。

ちょっとリッチな黒いノブも用意したんですが暗くなりすぎて怖い。
スラッシュメタルやデスメタル的というか。あとサイズも小さくて寂しい。

結局ノブはシルバーとクリアに落ち着き完成。
ノブだけで表情が変わりますよね。今回は自分のブランドのロゴを入れ忘れたのでノブ選びがルックスを左右します。
以上。ケースの加工の記録です。
¥980(ジャンクという名の在庫処分価格)でケースとフェイザー回路がついてくるんだからBEHRINGERはコスパ高し。
大型の板金ケースを探している人は狙い目です。強度も十分。国内通販だとサウンドハウスさんが最安かな。
VP1 Vintage Phaser
http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/19351/
これも使えるね。
VT911 Vintage Tube Overdrive
http://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/119751/
量産品を流用するスタイルは僕の個性だな、と思います。
0から自作するのももちろんいいのですが、
こういうのは「してやったり(ニヤリ)」な気分になります。
